沼 育美さん (会報あさつき 2025 年1 月 第23 号に掲載)
がんとの向き合い方
初めは受け入れる事が出来ず、治療の説明も頭に入らないほどでした。が、周りにこれからの事
を相談すると前向きに受け止めてくれる言葉が多く、また協力をして下さる事により、自分も前
向きになる事が出来るようになりました。
がんになってからは
告知を受けてから、普段の生活や体の事をよく考えるようになりました。当たり前のようにして
いた事なども、そうではなかったんだと考えさせられました。
仕事が続けられること
今現在、化学療法の副作用はそれほどなく、仕事には行けています。ただ、現場には出ずに事務
仕事で、と配慮して頂いているおかげです。
告知された翌日、職場に相談した際に、考慮するから一緒に頑張ろうと言ってくれた仲間には感
謝しかありません。無理をせずに頑張ろうという気持ちが出て、何とか副作用が起きないように
と工夫する自分がずっといます。
今後について
夫の協力また両親の協力を得て、できる範囲の事はできるだけ自分でやっていきたいです。でも
しんどい時や辛い時は、我慢や遠慮をせずに回りに助けを求めていきたいです。まだ5 歳になる
小さな子供がいるので、この子のためにも是が非でも長生きしてやるという覚悟です。
沼さんは去年11 月に浸潤性乳がんの診断を受け、術前化学療法パクリタキセル投与中の会員さ
んです。ホームヘルパーのリーダーとして訪問介護に携わる中で、多くがん患者のお世話もして
こられました。ゆくゆくは当会でも、がん在宅介護のポイントを教えて下さることになりました。

長女の彩愛ちゃんと
沼 育美さん